MY 50's STYLE

50代、飲み屋店主の生き方。

独立へのロード~第3章~

第2章の続き。『独立するという結論に至るまでの葛藤』について。

さて、自分の心の中では、「会社を辞めて独立、そして自分で店をやりたい。」という気持ちに大きく傾き始めたのが、40歳になった頃。

 

是非やりたい。やってみたい。きっとできる。きっと成功する。思いが実現できる

 

やめた方がいい。うまくいかない。失敗する。露頭に迷う。家族に迷惑をかける。

 

そんな両極端の思いが、振り子のように、左右に振れる日々が続きました。不安や恐怖、ネガティブな思考・・・弱い心なんですね。できない理由を探す。これを克服して振り払わなければならない。そう簡単ではないですよ。自分の事だけじゃない。家族もいて、ローンもあって、失敗は許されない。何十回も何十回もシュミレーションを繰り返しました。客数や客単価、原価率、からの売上・粗利益予測。人件費、家賃、光熱費、など、コストの見積もりから営業利益の予測。そして自分の取り分の予測から、家計の試算をする・・・ちょっとずつ数字を変えながら、ホントに何十回も行いました。やりながらも、「これなら行ける!」と思ったり、「こんな机上の数字はあてにならない」と落ち込んだり。気持ちがマイナスになった時は、近くの観音寺に行って小高い丘のてっぺんに上り、空を見ながら自問自答を繰り返してました。自分の本当の気持ちはどこにあるのか?自分のとって一番大切なものは何なのか?…… 恥ずかしながら、自分自身と本気で向き合ったのは、人生でこれが最初だった気がします。

 

その後、いつの時点で「やる!」と最終的に決断したのかは、定かではありません。自分自身と向き合うたびに、徐々に弱い気持ちを克服し、その分、ポジティブな思いが広がっていったようです。ただひとつ、決定的だったのは、家族からの言葉でした。「やらないで後悔するならば、やって後悔したほうがいい」これが最後の一押しになったことは間違いない。家族に反対され続けたら、それを押し切ってまでやれたかどうか?無理やりやることに価値があったとも思えない。

 

これで大勢は決しました。流れは決まりました。しかしまだまだ関門は残されています。いつやるか?どこで?物件は?資金は?スタッフは?内装は?設備は?等々…そしていつ退職するか、それをいつ、どんな形で会社に伝えるか。

 

でも、最大の難敵である、自分の弱い心を乗り越えた以上、あとは行動を起こすのみ。再度、綿密な事業計画を作成し、物件探しを始めたのでした。

 

第3章はここで終わります。次章では、「開店準備を始めてからサラリーマン退職に至るまで」の経緯について記すつもりです。